犬は、他の犬や周囲の人間のことを非常に注意深く観察しています。
犬は元々肉食動物であり先祖を辿ると狼です。
そして、もちろん彼らは狩りをして生きてきました。
また、群れ全体を生き延びさせるためには狩りの能率を上げなければなりませんでした。
ですから、狩りが得意な狼の様子を観察していて、それを真似していたようです。
そして、犬にもこの習性が残っているので、飼い主の動きを真似しやすいのです。
犬から見れば「飼い主=頼りになる狼」なのでしょうね。
犬は真似をして学習する
犬は生まれてから4~5週間で、聴覚と資格が確立すると言われています。
そして、5~12週間までに、「きょうだい(兄・弟・姉・妹)」や母犬から大量の情報を受け取ります。
「外の世界に進出して、刺激を吸収して、社会生活に慣れていく時期」という事ですね。
そして、真似。例えば、母犬に叱られそうなときに「お腹を見せる」と怒られないときょうだいから学んだり、母犬が飼い主に甘えるときと同じ動作をするとエサをもらえるという事などを、覚えていったりするわけです。
飼い主の動きを犬は真似する
犬は成犬になってからも、「生き延びるために」真似をして学習を続けていきます。
そして、人間に飼育されている犬にとっては、飼い主が絶対の存在ですから、飼い主の動きを真似するわけです。
野生で生きているわけではありませんから、それをしないと死んでしまうというわけではないですが、「真似た方が生きていきやすくなる」という程度には考えているのでしょうね。
さて、犬が自分の動きを真似してくれたら、単純に嬉しいですよね。
自分が笑顔でいるときに、犬もスマイルを見せてくれると、より幸せな気持ちになるはず。
そして、自分が悲しいときに、犬が悲しい様子で寄り添ってくれれば、心が温かくなる事でしょう。
そういった行動を見せてくれたときは、飼い犬のことをしっかり褒めてあげてください。
犬にとって一番嬉しいのは飼い主に褒められる事ですからね。
そうすれば、「真似をすると喜んでもらえる」と犬が理解して、よりしっかり飼い主の行動を観察して学習するようになるはずですよ。
まとめ
犬は飼い主の動きを観察して、真似して、学習し、生存しようとしているのです。
裏を返せば、あなたの行動をきちんと真似するのであれば「飼い主だ」と認識されているとういう事ですね。
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