「良い」「悪い」は人間が教える?
犬の価値観って?
犬は本能に従う生き物。
でも、群れを作る習性から、家族を守ったり飼い主に従ったりと「良い」行動をすることもできます。
逆に、人を噛んでしまうなど「悪い」行動もする可能性があります。
この善悪の区別は、人間が決めています。
今回は、何が良くて何が悪いのかを教えるためのポイントをお伝えします。
犬はメリット、デメリットがわかる?
犬には、相手の心を推し量ることはできません。
でも、「こうすると良いことがある」「これをすると嫌なことがある」という損得勘定はできます。
しつけのときに、おやつを使ったりするのは、この習性を利用しているんですね。
■嫌がらせをしてくる? と思ったら
飼い主さんの愚痴を聞いていると「悪いことばかり覚えて」とか「こっちを困らせて楽しんでいる」とかいう話題が出てきます。
けれども、犬には「嫌がらせ」という概念はありません。
それどころか、飼い主さんの言う「悪いこと」がやってはいけないことという認識すらしていないでしょう。
基本的に、飼い主を振り向かせたい、かまって欲しいという気持ちで、それらの問題行動を取っていると考える方が自然です。
特に、人に構って欲しいタイプの犬は、軽く叱られるくらいならコミュニケーション。
いたずらをしたら構ってもらえる、という間違った認識をもってしまっているのです。
いたずらには反応しない。
かつ、別の時間にたっぷり構ってあげることで、問題行動は減っていくと考えられます。
犬の間違った認識を正すのには、気力がいります。
いたずらでイライラしている飼い主さんには、少し辛い時間かもしれません。
そんなときには、「犬には悪気はなくて、認知が間違っているだけ」ということを思い出してみてください。
犬は頭が良い生き物
善悪の判断は付かない犬ですが、飼い主や周りの人間の反応を見て、「喜ばれているか」「怒られているか」は判断できます。
元々賢い生き物ですから、経験を重ねることで、段々とルールを守れるようになってきます。
まとめ
結局のところ、犬に善悪を覚えさせるには最初が肝心です。
しつけを始めたときに、犬がルールを間違って覚えてしまうと訂正が大変なのです。
誤学習の予防が一番楽な道。
でも、犬がルールを間違えて覚えているときでも、直すことは可能です。
やり直しがうまくいかないときには、専門家に相談してみるのもいいかもしれませんね。
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