犬が丸飲み・早食いする理由は?
年齢・犬種関係なく、犬は食べ物を丸飲みしてしまうものです。
丸飲みや早食いをするのはなぜ?
〇歯の造り
犬の祖先は狼ですから、モノを「引き裂く」役目がある前臼歯や犬歯は立派ですが、「すり潰す」後臼歯は殆ど発達していません。
ですから、「すり潰す」「噛む」という事がそもそもしにくいのです。
〇噛んでいる余裕がない
野生ではいつ食べ物が外敵に掠め取られるか分かったものではありません。
ですから、狼は手に入れた獲物をすぐさま丸飲みしていました。
その習慣を犬も受け継いでいるのだと思われます。
丸飲みや早食いのリスク
〇消化不全・窒息
クッキーやドックフード等の大きくない食品の場合は、丸飲みしてもほぼ危険性はありません。犬の胃酸は非常に強力ですから、そのまま飲み込んでも普通に消化する事が可能です。
ですが、次のような食品には気を付けなくてはなりません。
□ジャーキー
□硬く大きい骨
□牛皮ガム
これらのものが大きい場合は、犬もさすがに噛んでちょっとずつ飲み込みますが、小さい場合は当然丸飲みしてしまうかもしれません。
よだれによって溶解する事のないジャーキー、骨、ガム等は、胃の内部で消化不全になったり、窒息させたりする恐れがありますので、注意しましょう。
ですが、細かく切り分けておけば、喉を詰まらせることはないですし、スムーズに消化することが可能ですよ。
〇胃捻転
早食いが原因で「胃捻転」に陥る恐れがあります。
胃の内部のガスや空気が膨張した症状の事を「胃拡張」と呼び、そのまま絞められたり捻じれてしまったりしてしまう症状の事を「胃捻転」と呼びます。
これらを引き起こす原因には、食べ過ぎ・水の飲み過ぎ・食事の直後の運動、などがあります。
胃捻転になったときは、すぐに外科手術を行ってもらいましょう。
それで、捻転した胃を元通りにしてもらうのです。
また、定期的に通院して、再発を防止する事になる場合もあるので覚えておきましょう。
嘔吐感・食欲不全・げっぷの多発などがあった場合は、即座に動物病院に連れていってください。
まとめ
ドックフードをお湯につけておけば、喉に詰まりにくく、それでいて胃への刺激が少なくなり、早食いもし辛くなります。
また、一度の食事の量を減らして回数を多くすれば、胃捻転しにくくなります。
犬に「気を付けなさい」と言っても聞いてくれないので、飼い主さんが気を付けてくださいね。
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